Sudbury Schools インタビュー

サドベリー・スクールについて

○アンソニー・ビューリク(ディアブロ・バレー・スクール スタッフ)

 僕たちの学校は、約35年間運営されているサドベリー・バレー・スクールをモデルにしている。

 


Q:サドベリー・バレー・スクールってどんな学校?

 

○マイケル・マティスー (サドベリー・バレー・スクール スタッフ)
 僕が思うには、民主的に運営されている、成績表のないプライベート・スクールかな。

 

○ケリー・サピーア(エルサレム・デモクラティック・スクール 生徒)
 デモクラティックスクールはなんと言っても、子どもが脅威を感じる必要がなくて、快適でちょうどいい感じの、自由を感じる場所。

 

○シェタル・ダンデージ(プレイリー・セイジ・サドベリー・スクール スタッフ)
  わたしの意見だと、デモクラティックスクールはひろい可能性をもっていて、さまざまなレベルで民主的にものごとを決めることができるところ。クラスに参加したいのかどうか、誰が自分に教えるのか、自分が何かを学びたいのかどうかなどを生徒が決める権利をもっていて、とにかく自分の人生のことについて生徒が決める権利をもっている。さまざまなレベルでこのデモクラシーを実践する学校が多くあるの。

 

○アンソニー・ビューリク(ディアブロ・バレー・スクール スタッフ)
  サドベリー・バレー・スクールをモデルにした学校はアメリカと世界中にたくさんあって、ぼくたちが守ろうとしているサドベリー・バレー・スクールの基本理念は、自由と責任が結びついているということだ。

 

○ロミー・ピットマン(フェアヘイブン・スクール スタッフ)
  わたしは教育についての本をたくさん読んだし、オルタナティヴな種類のスクールについてもたくさん本を読んだけれど、サドベリー・スクールがとても興味深かくて気に入ったのは、他のデモクラティックスクールやオルタナティヴスクールに比べてサドベリースクールは秩序があって組織化されていて、“古いヒッピー”にだけアピールする学校ではないということ。サドベリースクールのやり方はラディカルかもしれないけど、異なる意見をもつ人たちをつなぐ役割を果たすことができると思う。

 

○セス・サドフスキー (サドベリー・バレー・スクール 卒業生)
  民主主義の基本的なしくみと基本的な理念は、学校の運営・ルールの取り決めや物事の処理などに関して、誰もが平等に意見を言えて平等な一票をもっていているということだ。

 

○アンソニー・ビューリク(ディアブロ・バレー・スクール スタッフ)
  ぼくたちの学校に通うすべての生徒は、興味のあることをしたり、したい勉強をする自由をたっぷりもっている。修了しなければならないカリキュラムもない。だから生徒たちには自分のしたいことを学校でする自由がある。

 

○デヴィッド・シュナイダー−ジョセフ(グリーンウッド・サドベリー・スクール 卒業生)
  子どもたちは自分にとって楽しいことをする。もちろんみんな学校にはカリキュラムがないことを知っているし、自分の個人的なカリキュラムのようなものをつくりあげる必要がないという感覚があるんだ。とにかく自分のしたいこと、楽しいことをするんだよ。

 

○アンソニー・ビューリク(ディアブロ・バレー・スクール スタッフ)
  でも自由には、学校での自分の行動に対する責任や、他の子どもたちに迷惑をかけないという責任も伴ってくる。

 

○レギーナ(ブルービン・サドベリー・デモクラティック・センター・オブ・ラーニング 生徒)
  子供たちは自由で、かつ責任を負っている。自由と責任は同じようなものだと思う。子供たちは自分の生き方や自分の学びを自由に選べるけど、同時に子どもたちは自分の生き方や学びに対しても責任を負っているの。それも、自分だけじゃなくて、コミュニティや学校に対して責任を負っている。

 

○アンソニー・ビューリク(ディアブロ・バレー・スクール スタッフ)
  学校にはルールブックがあって、スタッフや生徒が作るルールがすべてそれには含まれている。ルールは公正でとても実際的だと思うよ。ルールがあるから学校にごみが散らからないし、子どものしていることが邪魔されたりしないんだ。子どもたちが学校で自分のすることに責任をもつかぎりは、基本的に自分の興味のあることをいつでもすることができるんだ。

 

○レギーナ(ブルービン・サドベリー・デモクラティック・センター・オブ・ラーニング 生徒)
  「子どもがしたいことをできる」って言うと、とても簡単なことのように聞こえるかもしれない。でもすべきことを誰からも言われない状況では、自分が何に興味があるのか分かっていないと、ふらふら漂っていろんなことに手を出すだけで、本当に何かに真剣に打ち込むことがないわ。

 

○セス・サドフスキー (サドベリー・バレー・スクール 卒業生)
  サドベリーでは子どもは自分が何をしたいのか、そしてそれをどういう方法でするのかはっきりわかっていなければならない。何をするにしてもね。

 

○シェタル・ダンデージ(プレイリー・セイジ・サドベリー・スクール スタッフ)
  このような考えを私たちは生活に取り入れていったほうがいいわ。つまり、自分で考えるという民主主義の考え方をね。それが民主主義だと私は思う。他人の考えをまねするのでもないし、何でもしていいというわけでもない。それは民主主義じゃないわ。私はサドベリーではない学校で「飼いならされていた」と思うから、自分で考えることができるということが民主主義だと思う。もし「飼いならされる」ことがなくなって自分で考え始めたら、子どもたちは必ずすばらしい人間になれるわ。

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