Sudbury Schools インタビュー

年齢ミックス

○マイケル・サピーア(生徒 16歳 エルサレム・デモクラティック・スクール)

年齢ミックスは僕たちの学校のすごいところだと思う。既存の学校ではたまたま同じ年に生まれた人と一緒にいるように強制されたけど、ここでは同じ興味を持つ子どもと一緒にいられるんだ。彼らと一緒にいるとホントに楽しい。

 

○レギーナ(生徒 20才 ブルービン・サドベリー・デモクラティック・センター・オブ・ラーニング)

 私の一番の友だちは13歳の子だったわ。ホント彼とはとても仲良かった。弟みたいなものね

 

○セス・サドフスキー (卒業生 サドベリー・バレー・スクール)

 いつも変化が起こっている環境の中で子どもがまわりの人と上手くやっていくということを重視するなら、年齢ミックスはとても重要な要素だよ。

 

○レギーナ(生徒 20才 ブルービン・サドベリー・デモクラティック・センター・オブ・ラーニング)

 しばらくしたら、もう年齢の違いなんて存在しないことに人は気づくわ。大きい子どもも小さい子どもも、大人なんていうのも存在しない。あるのは、私たちはコミュニティだという事実だけ。そこにいる人は一人の人間であって、歳の数で区別できるようなものでないの。

 

○マイケル・サピーア(生徒 16歳 エルサレム・デモクラティック・スクール)

 5才の子と15才の子の間に違いはないっていうのは本当じゃない。だってそれは嘘だから。でも、「12才の子ならこのクラスに入ることができて、11才の子だったらだめ」って独断的に言うことも間違っていると僕たちは思うんだ。それって僕たちには意味がないから。

 

○セス・サドフスキー (卒業生 サドベリー・バレー・スクール)

 人生について考えてみると、年齢ミックスを経験しないのは制度によって仕組みが固定されている学校にいるときだけじゃない?でも運動場に行けば、年齢ミックスが存在するよね。職場に行けば、自分より年上や年下の人と一緒にいることになる。どこに行っても、何をしても、人生には年齢ミックスが存在するんだ。

 

○マイケル・サピーア(生徒 16歳 エルサレム・デモクラティック・スクール)

 人っていろんな年齢の子どもたちと一緒に時間を過ごすものなんだ。

 

○セス・サドフスキー (卒業生 サドベリー・バレー・スクール)

 年齢ミックスは必要なもので刺激的だし、物事を学ぶのにとてもすばらしい方法だよ。僕たちは年齢ミックスのことをそういうものだと思っている。年齢ミックスだと子どもたちがなんらかの影響にさらされることを心配するかもしれないけど、年齢ミックスだからこそそういった多くの影響の下でも人は上手くやっていけるようになるんだ。

 

○マイケル・サピーア(生徒 16歳 エルサレム・デモクラティック・スクール)

 様々な年齢層の子たちの間で教え合うこともあるんだ。僕に一回ポルトガル語を教えてくれた7才の子もいるよ。多くの人に2ヶ月間ロシア語を教えてくれた8才の子もいたんだ。生徒になった人たちが興味を失ったから、そのクラスは終わったんだけど。彼女は続けたかったんだけどね。

 

○セス・サドフスキー (卒業生 サドベリー・バレー・スクール)

 年上の子どもにはクリエイティヴで面白いことをする子たちがいて、小さい子はそれを見てるんだ。それが面白いと思ったら、小さい子たちはそれについて話したりできる。

 

○ケリー・サピーア(生徒 14歳 エルサレム・デモクラティック・スクール)

 みんなが一緒にいるということ、つまりわたしが5才や16才の子どもと一緒にいることで、私は大人と一緒にいることにも不安がなくなるの。私たちの学校はこれまでにない学校だから、新しく来た多くの子どもはこの学校の考えに慣れていなくて、「大人と一緒にゲームするってどういうことなの?大人とはできないでしょ」って言うの。でも、ほら、5才の子ども一緒に遊べるんなら、大人とも遊べるでしょ。そういうことで、すべての点で対等な環境ができていくの。それって驚きでしょ。

 

○レギーナ(生徒 20才 ブルービン・サドベリー・デモクラティック・センター・オブ・ラーニング)

 デモクラティックスクールの子どもたちは年上の人とよく接しているから、同じ年齢の子どもよりも大人っぽく振舞うし、実際に大人のような子もいるわ。そんな子たちと話すのはとても楽しい。誰でも彼らと話したり、遊んだり、一緒にいたりするのが好きなの。それが子どもたちを悩ませるなんてことないわ。

 

 

Q:特定の年齢の人だけが受けているような授業を君は取っていないの?

 

○ケリー・サピーア(生徒 14歳 エルサレム・デモクラティック・スクール)

 取っているわ。でもそれは義務でそうするわけではないし、他の年齢の子どもがその授業を取ることを許可されていないからでもない。例えば私たちは心理学の授業を受けているけど、そこにいるのは12、13、14才の子どもたちばかり。でもときどき小さい子の一人が授業しているところに入ってきて、座って話を聞いたりするの。その子が興味をもてば、私たちはその子がそのままいてくれるとうれしい。

 

○マイケル・サピーア(生徒 16歳 エルサレム・デモクラティック・スクール)

 他方で、僕たちは哲学の授業を受けているんだけど、そこにはあらゆる年齢の子どもたちが話を聴くためにすし詰めになっているんだ。内容を理解していない子もいるし、理解している子もいるよ。理解するかしないかは年齢で決まるわけじゃないんだ。

 

○セス・サドフスキー (卒業生 サドベリー・バレー・スクール)

 人生の中で同じ地点にいる人たちと一緒にいるのはワクワクすることだよ。同じ年齢のグループがあるのはいいことなんだ。学校にあるのはそういうグループだし、子どもたちは同じ年齢の子たちとしょっちゅう一緒に遊んでいる。

 

 でも、いろいろ違ったタイプの人がまわりにいるというのもおもしろいことだし、大切なことなんだ。そして、いろいろなタイプの人と一緒にいるためのいい方法のひとつが、自分より大きかったり小さかったりする人と一緒にいたり、自分とは違う経験をしている人と一緒にいることなんだ。

 

 多分、自分も将来経験せざるをえないような難しいことを今まさに経験している人もいるよ。そういう人が近くにいると、自分もそのことについて少し学びたくなるだろ。あるいは、自分がもう経験したことを今まさに経験している人もいるだろうし、そのときは自分がその人を助けることもできる。それって素晴らしいことだし、重要なことだよ。

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