サドベリースクールは、日本では「デモクラティックスクール」と呼ばれることもあります。日本語になおすと「民主的な学校」という意味になります。
これまでの学校では、子どもたちが学校の中で決定できることは、ごく一部だけでした。あとは先生が決めて、子どもたちは従うしかありません。
西宮サドベリースクールでは、子どもたちはスクールの中のすべての決定に関わることができます。
また、子どもたちとスタッフは全く対等な意見として、ミーティングが進められていきます。
子どもたちとスタッフ・保護者がスクールに関わる者として、全く対等な立場で「民主的に」ミーティングをおこない、スクールの決定をおこなっていくのです。
西宮サドベリースクールでは、ミーティングはスクールの大切な柱のひとつとして位置づけられています。
子どもたちにとって、自分たちの意見で自分たちのスクールを形作っていくことは、社会に出てからの大きな経験となります。
ミーティングでは、自分から意見を入れなければ、決定に自分の意見を反映させることはできません。
大人の社会や集団でも同じです。自分から意見を入れずに、問題点や不満をひとりでグチっていても何も変わりません。
自分の意見を言うのがうまい子、シャイな子、意見を言うのがヘタな子など、いろいろなタイプの子がいます。けれども経験を積み重ねることによって自然と、その子に合ったカタチで、ミーティングに対して自分の意見を入れることができるようになっていくのです。
また、西宮サドベリースクールのもうひとつの魅力として、「自分と違う他の人の意見も尊重して聞くことができる」ようになることがあげられます。
スクールでのミーティングは、まったく民主的におこなわれます。そこには「大人だから」とか「ケンカが強いから」などということは関係ありません。
そうなると、価値観のまったく違ういろいろな意見の中から、スクールの決定としてどの意見を選んでいくか? が大切になってきます。
みんなが自分の意見だけを主張していても、ミーティングでは何も決まりません。
「自分の価値観はこう」だけれど、「スクールとしていちばんいい決定はこっち」という決定。
大人でも難しい、全体を見た決定を、子どもたちは経験を重ねることで身につけていきます。
自分の意見はきっちり持ちながらも、価値観の違う他の人の意見もきっちり尊重して聞くことができる。
そんな大人がこれからの社会には必要だと思いませんか?