子ども達による学校運営

 西宮サドベリースクールでのスクール運営について、具体的に書いていきたいと思います。

 


 スクールでは、学校に関する決定は、スタッフに委託されていること以外、すべてミーティングで民主的に話し合われます。

 西宮サドベリースクールでは、ミーテンィグは下のようなものに分けられています。


 

1.スクールの日常に関する決定

 生徒・スタッフが参加

 

◇デイリーミーティング (毎日のミーティング・毎日3:30pm~開催)

 ・問題の解決

 ・生徒・スタッフの承認・解任の仮決定

 ・そのほか緊急の場合の仮決定

 

◇スクールミーティング (日常決定の最高決定・毎週水曜日1:00pm~開催)

 ・イベント・プロジェクト・ルールの提案

 ・活動費を使うことの提案

 ・生徒・スタッフの承認・解任の正式決定

 ・そのほか重要なことがらだとミーティングで認められたこと

 

 

2.スクールの運営に関する決定

 生徒・保護者・スタッフが参加

 

◇運営ミーティング (毎週木曜日11:00am~開催)

 ・スクールの運営に関する決定

 ・広報、生徒獲得などの戦略の打ち合わせ

 

 

3 スクール全体、年度レベルのの決定

 生徒・保護者・スタッフが参加

 

◇総会 (スクールの最高決定・年2回 9・3月に開催)

 ・今年度決算・来年度予算の承認

 ・来年度活動方針の決定

 ・運営面に関する決定(学費や学校名の変更・移転など)

 ・全ミーティングの決定への異議・再検討

 


 

 ミーティングは、下に行くほどレベルの高いミーティングとなっています。

 これらミーティングのシステムも、最初から決まっていたわけではありません。

 また、これまでにたくさんの変更を行いながら、現在このカタチに至っています。


 

 スクールのシステムには「これがbest」というものはありません。

 その時どきで状況も変わってくるでしょうし、スクールの子どもたちやスタッフによっても、「bestなカタチ」は変わっていくでしょう。


 

 西宮サドベリースクールのシステムは、「その時どきのbestなカタチ」を追求しています。

 その時代に必要なものは自然と取り入れ、時代に合わなくなったものは削られていきます。

 それは、ルール・学び方・スタッフ・運営システムなど、すべてに渡ります。


 

 いちど決まってしまうと、それ以来100年間、システムを変えることのできなかった、これまでの学校システムでは、どうしても時代に合わない歪みが起こっています。


 

 時代は変化していきます。

 社会も、仕事も、子どもたちに必要なものも、どんどん変化していきます。

 西宮サドベリースクールは、いちばん柱である「理念」以外は、民主的に「その時どきのbestなカタチ」を追い求めて変化していくことのできる、その時代で最高の学校なのです。

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