卒 業

 西宮サドベリースクールは、年齢によって卒業の時期が決まっているわけではありません。それは、それぞれの子どもたちによって、必要とするものも卒業の時期も違ってくるからです。

 


 卒業の時期は「スクールで自分が十分に学び、社会に出ようと思う時」。

 スクールで自由な好奇心からいろいろなものを学び、自分に必要なものを身につけた上で、社会に出ていく。より専門的な知識を身につけるために大学などに進学する。

 このようなカタチで、西宮サドベリースクールの卒業は行われていきます。


 

 卒業にあたっては、西宮サドベリースクールのルールでは「生徒・スタッフ・保護者に対して、卒業プレゼンテーションをおこない、過半数の同意で卒業の承認を得ること」が決まっています。


 

 卒業資格を得るためには、スクールで何を学んで卒業していくのか、スクールを出てからどういった進路に進むのか、また何のためにその進路を選んだのか、などをプレゼンテーションする必要があるのです。


 

 スクールを自分で退学することはいつでも自由にできます。しかし、退学ではなくあえて「卒業」を選ぶのは、スクールで学んだことに誇りを持ち、次のステップに巣立つための大切なチャレンジなのです。

 


 

 実際の日本のサドベリースクールの卒業生の進路を紹介すると、これが実に様々です。それぞれの子どもたちで個性が違うように、生き方も子どもたちの数だけ存在します。

 大学に進学する子、自の学びたい専門知識を身につけるために専門学校に進学する子、社会に出て自分の身につけたい仕事に関わっていく子、結婚しお母さんになって家庭を持つ子・・・。


 

 ひとつだけ言えることは、これまでの学校とは違う選択肢を取ったからと言って、子どもたちの進路にデメリットは生まれていないことです。

 さらに、それぞれの子どもたちが自分の目指す生き方をそのまま実践できていて、自己満足度の高い人生を歩んでいると言えるのです。

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