西宮サドベリースクールは、自由な学校と言われます。
もちろん、自由に学びができる魅力的な学校なのですが、「好き勝手」、「放任」というのとは大きく違います。
西宮サドベリースクールにある自由は、本当の自由であり、「自由と責任」が伴なってくるものなのです。
それをよく表している1つに、スクールのルールの多さがあります。
おそらく、現在、スクールには100以上のルールが存在していて、きっちりとルールブックで管理されています。
子ども達生徒も、もちろんスタッフもルールに縛られたい訳ではありません。先生が生徒に押しつける校則でもありません。
けれども、価値観の違う人間が集まって社会を作り、みんなが気持ちよく過ごそうとするとルールが必要となるのです。
たとえば、スクールのコップは使った人がきれいに洗うことになっています。みんな、洗ってはくれるのですが、小さい男の子たちはコップを水道で5秒ほどゆすいでそれで終わり。洗剤もスポンジも使ってくれません。そうなるともちろん、飲みものによっては全く汚れが落ちていません。
「きれいに」の感覚が全く違うのです。
なので、別の生徒の子が発案してミーティンで話し合われた結果、「洗剤とスポンジを使ってきれいに洗うこと」というルールが加わりました。
このように、スクールのルールは「みんなが気持ちよく過ごせるためのスクールとしての線引き」なのです。
西宮サドべリースクールのルールは、多くが子ども達生徒によって作られたものです。おかしいと思うルールや時代とともに合わなくなったルールは見直されていきます。スタッフも子ども達生徒と同じようにルールをやぶれば罰せられます。
自分達で作ったルールなので、みんなよく守ってくれます。
子ども達による学校運営。その基本がここにあります。